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HACK IDEA

ホームレスと“出会える”デートアプリ。

Oct 27,2016

「ホームレスはスマホなんて持っていない」そんなふうに思っていないだろうか?実は多くの人が想像するであろう公園で野宿しているホームレスは少ないし、スマートフォンを持っているホームレスが多く存在するのだ。そんななか、世界ではホームレス向けのアプリが次々と開発されている。

「ホームレス」という言葉を聞いて、どのような人々を思い浮かべるだろうか?「ぼろぼろの服を着て野宿している年老いた男性」?

しかし、そんなホームレスはごく一部にしかすぎず、多くの「ホームレス」は服装では見分けがつかない。多くの人が想像するホームレスとは程遠い綺麗なスーツを身につけているホームレスの人たちもいるのだ。

スマートフォンを持っているホームレスも多くおり、その背景には若者のホームレスの増加があるという。スマートフォンを所持していれば、カフェや駅にある無料のWi-Fiを使えばインターネットを利用できるのだ。(参照元:東京BREAKING NEWS

この記事では、ホームレス問題に取り組むスマートフォンアプリを3つ紹介する。

(Photo by brenkee)

(Photo by brenkee)

「ホームレスを助けたい人」×「困っているホームレス」アプリ(WeCount)

 アメリカのシアトルで始動したウィーカウントは、ホームレスを助けたい人とホームレスをつなぐ役割を果たしているアプリだ。

※動画が見られない方はこちら

 制作者の調査によると、アメリカでホームレス状態にある人の9割がスマートフォンやPCを使ってインターネットにアクセスできることがわかっている。アプリは当事者やホームレス問題に取り組んでいる人たちへの聞き取り調査を通して作られており、特にリクエストの多いタンポンからテントまで200点のアイテムがリスト化されている。登録者はアプリを操作して一度に5つのアイテムを指定の場所で受け取ることができるのだ。自宅に余ったものがあって、必要としている人にあげたいけれどどうしたらいいかわからない人と、生活必需品がなく困っているホームレスの人をスムーズにつなげ、人々が協力しあうコミュニティを作っていく役割を果たしている。

人気デートアプリが挑戦した「ホームレス」キャンペーン(Happn)

 ホームレスの人たちの多くがスマートフォンを利用していることを考えれば、ホームレス状態にある人もデートアプリが使えるということがおわかりだろう。だが、ハプンという世界的なデートアプリのオーストラリア版はホームレスの問題が身近にあることを気づかせるキャンペーンを行なったのだ。

(引用元: Homelessness Happns)

 ハプンは、道ですれ違った人のプロフィールを見て“いいね”をつけ合うことでメッセージのやり取りが始められる仕組みのアプリ。キャンペーンでは、アプリの利用者がホームレスの人が寝泊まりしていた場所を通ると、そこを使っていたホームレスの人のプロフィールが他の利用者のプロフィールと同じように表示される。

 プロフィールに使われている写真はホームレスの人本人のもので、いわゆるホームレス像とは異なる見かけの人たちが多いことにも気づくことができる。アプリの利用者は、すれ違いざまに起きるかもしれない偶然の出会いに胸を踊らせながらも、すぐそばにある「現実」と頻繁に向き合うことになるのだ。

ホームレス向けAirbnb?部屋探しアプリ(Besoin de toi)

 日本でも普及してきた、空き部屋を貸し出すサービスAirbnb。家に空き部屋がある人と契約を結び、住むところのない人に一晩か二晩寝る場所を無料で貸し出すという“ホームレス向けAirbnbのようなアプリ”がもうすぐフランスで誕生する。Airbnbのサービスと同じで、ホストと泊まる人のレビューを書くこともできるという。ホストは、ベッドやその他の必要なものを貸し、話し相手になったり必要があれば書類の記入を手伝ったりすることでホームレス状態の人を手助けすることができるのだ。

「スマートフォンアプリ」という仲介者

 ホームレスの人が道行く人に直接泊めてもらえるか聞いたり、生活必需品をわけてもらえないか聞いたりするのは気が引けるだろう。その反対に、ホームレス状態にある人を助けたい気持ちがあっても、どうやって声をかけたらいいかがわからない人も多いだろうと考えられる。

 アメリカやオーストラリア、フランスといった日本と比べて直接的なコミュニケーションを好む傾向のある国でも、ホームレスとのコミュニケーションをはかるのは簡単ではなく、戸惑ってしまうことのようだ。アプリを使ったやり取りは、手軽で冷たいようにも思えるが、それを通して温かみのある対応ができるなら、「アプリ」の果たす役割や可能性は大きいのではないだろうか。

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Text by Shiori Kirigaya
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