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最注目アングラシーンはイスラエルにあり!中東のミレニアルズが育てる“隠れ”ヒップな街「テルアビブ」

Aug 11,2016

各メディアが報じる「世界でもっともヒップな街リスト」にここ数年のあいだ名を連ねる“常連さん”がいる。
ブルックリン? それかポートランドとかでしょ?

それが違うんだな。その常連さんは意外な国からのエントリー。イスラエルの「テルアビブ」だ。

お洒落なカフェに、バー、タトゥーパーラーなどが立ち並ぶFlorentine(フロレンティン)やGan Hahashmal(ガン・ハハシュマル)などの地区では、若手アーティストやファッショニスタなどクリエイティブなミレニアルズで賑わっているらしい。

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

ふむ、テルアビブの若者カルチャーって普段耳にも目にもしない…ので、いまイケてるストリートカルチャーコミュニティ「Prettimess Collective(プリティメス・コレクティブ)」と、若者に人気のホットなカルチャースポット「Kuli Alma(クリ・アルマ)」にコンタクトしてみた。

ポスターやスケボー、ステッカー展。ストリートカルチャーコレクティブ

「テルアビブの街は、アーティストにとっての活動の場として最適だよ。イスラエルの他の都市に比べても周りの目を気にしなくていい自由な雰囲気だから、アーティストが育つ土壌なんだ」と語るのは、テルアビブ在住のビジュアルアーティストBoaz Sides(ボアズ・サイズ)。

 前述のアーティストコミュニティ、プリティメス・コレクティブの創設者のひとりだ。

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective
写真は、Boaz Sides(ボアズ・サイズ)

 同コレクティブは、ボアズが友だちでありスケートボードブランドを展開するAlon Meiri(アーロン・メイリ)とBen Kaufman(ベン・カウフマン)と一緒に2年前に結成した、ストリートアート集団。

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

 イラストレーションやコンテンポラリーアートを通してスケーターカルチャーやストリートシーンを伝えたい、と2・3ヶ月に1回、期間限定のポップアップ展覧会やイベントを開催している。

 メンバーがデザインしたオリジナルポスター展に、

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

地元アーティストお手製のステッカー展。地元の若者たちが駆けつけ、1日で1000人以上集客するなど大盛況だったのだとか。

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

 地元のイラストレーターやグラフィックデザイナー、アートディレクターなど24歳から39歳の若手プロアーティストたちが集まるコレクティブ、昨年、自分たち主催の展示会ができるスペースがほしいと、自らの手で倉庫を改築し一からスタジオ兼ギャラリースペースも作ってしまった。まさしくD.I.Y。

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

テルアビブ、グラフィティがまだまだアングラ

「テルアビブはね、ニューヨークやベルリンみたいにストリートアートが堂々としていられる街じゃない。お役所もグラフィティは認めていないし。だからこの街のストリートアートはひっそりと佇むアンダーグラウンドな存在なんだ」
 そうボアズが語るように、この街のストリートアートはアートとしてまだまだ浸透していないらしい。街自体も小さいため、グラフィティができるスペースもあまりない。

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

 地元の壁では飽きたらない!と、ニューヨークやロンドンやパリ、ベルリン、ポルトガルなど世界の壁をキャンバスに活動を広げるメンバーもいるそうだ。
「海外のストリートアートシーンとの繋がりはしっかりあるよ。欧米だけじゃなくアフリカやロシアからもアーティストがテルアビブに訪ねてきて交流することもあるしね」。地元のストリートアートシーンを盛り上げながら海外とのクリエイティブ交流もバッチリの様子。

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective
ポルトガル

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective
ポルトガル

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective
ニューヨーク

 テルアビブのアートコミュニティはまだ小さく、展覧会のオープニングではいつも同じ顔ぶれなんてこともまだまだ多いそうで、「みんながみんなのことを知っているからこそ自分の作品がどう評価されているかを直接聞けるし、アーティスト同士情報交換して助け合ったりもできるんだ」。

(Photo by 撮影者)
Image via Prettimess Collective

 ニューヨークやロンドンのようなアーティストたちが競り合うギスギスした都市とは違う。テルアビブの若きクリエイターたちはプレッシャーを感じずに、まずは小さなコミュニティから自分たちのアートをゆるりと発信している。

Prettimess Collective

音楽+アート+ビール=究極の遊び場

 24時間眠らない街といわれるテルアビブ。朝まで遊び明かす若者たちが集うのはナイトスポット「Kuli Alma(クリ・アルマ)」。お洒落なバーあり、DJスペースあり、そしてギャラリーまでありの、まさに夜遊び宝庫だ。

(Photo by 撮影者)
Photo by Ben Palhov

「俺たちが好きでたまらない音楽にアートを、ルールなんてお構いなしに楽しめる“究極の遊び場”がほしかったんだ」と話すのは、クリ・アルマのファウンダーの一人でプロDJのYarin Lidor(ヤーリン・リドール)。

(Photo by 撮影者)
Photo by Ben Kirschenbaum

 そんなミレニアルズのたまり場、ギャラリースペースに行けば地元アーティストの展覧会が鑑賞でき、

(Photo by 撮影者)
Photo by Ben Palhov

(Photo by 撮影者)
Photo by Xen Melinkov

 バーに行けばビール片手の若者のエネルギーに包まれ、

(Photo by 撮影者)
Photo by Ben Palhov

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

そしてビーガンピザに舌鼓(食事規定があるユダヤ教徒の国で、国民の4分の1がビーガンのイスラエルならでは)。

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

 屋外のオープンスペースに行けばビンテージフィルムの上映会。ダンスフロアに行けば、地元DJたちが回すエレクトロ、ヒップホップ、ハウス、ディスコ、ファンクでみんなガンガン踊る。
 昨年にはイスラエルとドイツの友好50周年を祝ってDJ交換プログラムを開催。ヤーリンらクリ・アルマのDJたちがベルリンでスピン、そしてベルリンのDJたちがテルアビブでフロアを沸かせた。

(Photo by 撮影者)
Photo by Yotam Monk

(Photo by 撮影者)
Photo by Ben Palhov

(Photo by 撮影者)
Photo by Ben Palhov

 ここ以外のスポットでもテルアビブでは毎週、日本やノルウェイ、デトロイトなどからDJたちがやってくる。テルアビブのDJシーンは、とてもインターナショナルなのだ。

(Photo by 撮影者)
©MUPERPHOTO

 エネルギッシュなテルアビブのカウンターカルチャーシーン、今回取材したプリティメス・コレクティブ、クリ・アルマともにスタートしたのは2014年とまだまだ若い。

 テルアビブは、人口の約25%がセクシャル・マイノリティで超LGBTフレンドリー、世界で7番目にスタートアップが多い(そのほとんどがテック系)と、可能性を秘めた都市だ。海外とのカルチャーシーンとも仲良くしているみたいだし、テルアビブのクリエイティブ・ミレニアルズたちの新しい文化発信はどんどん勢いを増す予感だ。

***
Kuli Alma

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

(Photo by 撮影者)
Image via Kuli Alma

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Text by Risa Akita

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